日本・世界で起きている密猟問題と私たちにできること
日本を含め、世界では多くの社会問題が起きています。
そして、そのうちの1つが密猟問題です。
野生生物を守るためには、密猟問題に真剣に向き合うことは非常に大切だといえるでしょう。
ここでは、密猟問題の現状や密猟問題を解決するための課題・対策についてまとめました。
ぜひこの機会に、密猟問題について考えてみてはいかがでしょうか。
密猟問題とは
密猟とは、国際間の協定や法令などに違反して野生動物を狩ることをいいます。
世界では多くの密猟が行われており、これによって多くの野生動物が絶滅の危機に瀕しています。
国際自然保護連合のレッドリストによれば、現在1730種の野生動物が絶滅の危機にあり、そのうちの多くが密猟の影響を受けているといわれています。
野生動物の絶滅を防ぐためには、密猟を防ぐことが非常に重要だといえるでしょう。
そして、密猟が行われる理由は様々です。
よくある理由としては毛皮やアクセサリーなどの装飾品にするためというものが挙げられ、アジアゾウやアメリカワニ、バラシンガジカ、タイマイ、ユキヒョウ、フサエリショウノガン、チンチラ、ヤマシマウマ、ビクーニャ、オオカワウソ、フェルナンデスオットセイなどが犠牲となっています。
また、ペットとして売るために密猟が行われる場合もあります。
ペット目的で密猟される主な動物としては、ギリシャリクガメ、クモノスガメ、ヘサキリクガメ、ホウシャガメ、フィジーシロオビイグアナ、メキシコサンショウウオ、カンムリシロムク、アカビタイボウシインコ、ハシブトインコ、キビタイヒスイインコ、ミカドボウシインコ、ボルネオオラウータン、カンムリシファカなどが挙げられます。
さらに、漢方薬やお茶、食用などにすることを目的に乱獲されている動物も多くいます。
主な動物には、トラ、ウンピョウ、ドゥクラングール、スマトラサイ、シロサイ、クロサイ、インドサイ、アフリカノロバ、タナリバーマンガベイ、オサガメ、オジロニジキジ、ヒメシワコブサイチョウ、レイサンガモ、ハワイガン、インドオオノガン、コビトカバ、アカウアカリなどがいます。
密猟は違法行為ですが、山や海のパトロールを行ってすべての密猟者を取り締まることは決して簡単ではありません。
しかし、野生動物の生息環境はただでさえ破壊が進んでいます。
野生動物の絶滅に追い打ちをかける密猟は、決して許されるべき行為ではないといえるでしょう。
密猟問題を解決するための課題
では、密猟問題を解決するための課題としては何が挙げられるでしょうか。
ここでは、主な課題についてまとめました。
密猟者の取り締まり
前述したように、密猟は紛れもない違法行為です。
そして、密猟に関連した違法取引の規模は年間2兆円にも上ると考えられています。
さらに密猟によって得たお金で武器などを購入している例もあり、密猟の影響は野生動物の絶滅にとどまりません。
密猟者の取り締まりは、最大の課題だといえるのではないでしょうか。
密猟に関する理解を広める
密猟者が多くいる理由として、密猟した動物、あるいは密猟した動物から作った製品を購入する人が多くいるためです。
購入者がいなくなれば、密猟をする人は自然と減るといえます。
そのため、密猟に関する理解を広めることが密猟を防ぐことにつながるといえるでしょう。
密猟問題を解決するための対策
では、密猟問題を解決するためには具体的にどのような対策が必要なのでしょうか。
ここでは、主な対策についてみていきましょう。
パトロール
密猟を減らすためには、違法に密猟をする人たちを取り締まるためのパトロールが欠かせません。
パトロールを強化すれば、安易に密猟をすることはできなくなるといえるでしょう。
特に密猟の多い地域では、徹底的なパトロールが必要となります。
啓発活動
密猟を減らすためには、密猟の問題についてできるだけ多くの人に伝えることが大切です。
例えば小学校などで野生動物についての講演を行えば、次世代における密猟の減少につながります。
広い範囲で地道に啓発活動を行うことが大切だといえるでしょう。
寄付
密猟を防ぐ活動を行っている団体では、パトロールや啓発活動などを行っています。
しかし、これらの活動を続けるためには多くの資金が必要となります。
私たちが密猟から野生動物を守るためにできる支援は、密猟対策を行っている団体へ寄付を行うことだといえるでしょう。
なお寄付は継続的に行うこともできますが、一度だけ行うことも可能です。
密猟問題について理解してできる支援をしよう
密猟問題は深刻な社会問題の1つであり、今日も世界のどこかでたくさんの野生動物が犠牲になっています。
そして、密猟問題を解決するためには私たち1人1人が密猟問題を正しく理解して向き合う必要があります。
そして、私たちが密猟から野生生物を守るためにできる最も手軽な方法は寄付だといえます。
たとえ少額の寄付でも、多くの人が寄付をすれば大きな金額となります。
密猟問題解決の支援をするために、ぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。