地球の空気は汚れている?大気汚染が進むと起こる問題と我々が採るべき対策

人間の社会経済活動により、さまざまな環境問題が引き起こされていますが、大気汚染もそのうちの1つです。

目に見えない汚染物質が大気中に混ざることで、さまざまな悪影響をもたらします。

このまま大気汚染が進むと、地球上に生物が住めなくなることもあるかもしれません。

ここでは大気汚染の問題点と、それを防止するための対策について解説していきます。

大気汚染が起こる原因

大気汚染が起こる主な原因について見ていきましょう。

工場

工業製品を製造している工場では、設備を稼働させるために化石燃料を燃やしています。

その際に発生する硫黄酸化物や窒素酸化物、などの有害物質です。

気体で色なども付いていないことから、大気中に混ざっていても見ただけではなかなか気づきません。

また、工場から排出された窒素酸化物が紫外線を浴びることで光化学オキシダントが発生します。

光化学オキシダントは、大気中に漂うと光化学スモッグというもやがかかったように見える現象を引き起こす物質です。

自動車

自動車はガソリンを使用しているため、排気ガスの中に硫黄酸化物や窒素酸化物が含まれています。

1台1台が排出する有害物質の量は工場と比べるとずっと少ないわけですが、数が非常に多いです。

そのため人口の多い都市部では、自動車による大気汚染が進行しています。

大きな道路の近くは、かなり空気が汚れているかもしれません。

海外の影響

工場や自動車などから排出された有害物質は、上空に留まるとは限りません。

大気中を漂い、遠くまで移動する可能性もあります。

場合によっては海や国境を越えることもあるでしょう。

海外の工場や自動車が原因で日本上空の大気が汚染されることもあります。

その代表的な例は中国から飛来してくるPM2.5です。

大気汚染が進むと引き起こされる問題

このまま大気汚染が進んでいった場合には、次のような問題が引き起こされる懸念があります。

健康被害

工場の煤煙や自動車の排気ガスに含まれる有害物質は、大気中に混ざります。

そのため、我々が屋外で呼吸する際に吸い込んでしまう可能性があるでしょう。

有害物質の濃度が薄ければ大きな影響はありませんが、大気汚染が進行すると有害物質の濃度がどんどん濃くなっていきます。

そのうち気管支炎やぜんそくなどを発症する人が増えるかもしれません。

肺がんや肺炎などを引き起こす可能性もあります。

すぐに影響がなくても、長期間にわたって吸い続けることでの影響もあるでしょう。

酸性雨

有害物質が雨雲に触れることで、雨水に溶け込みます。

それが地表に降り注ぐのが酸性雨です。

植物を枯らしたり土壌が痩せてしまったりと、自然環境に対して甚大な悪影響をもたらします。

農作物が育たなくなったり、生態系を変えてしまったりする可能性もあるでしょう。

社会経済活動への影響

大気汚染を引き起こす有害物質の濃度が濃いと、健康被害のリスクに晒されることから、外出が制限される可能性もあります。

もし、そのような事態に陥れば、職場に出勤することができず企業の経済活動が停滞してしまうでしょう。

実際、中国では2015年にPM2.5の数値が1400になったことで、学校が休校になり飛行機も欠航になったという例があります。

現在行われている大気汚染対策

大気汚染が進むことで引き起こされる問題を防止するには、有害物質の発生を抑えなければなりません。

企業が生産活動を行う上で、どうしても有害物質が発生してしまいますが、工夫次第ではそれを減らすことも可能です。

自動車メーカーでは、燃費の良い自動車開発に注力しています。

同じ距離を走行するのに消費するガソリンが少なければ、それだけ排出される有害物質も減るでしょう。

電力会社においても、火力発電で発生する有害物質を削減して大気汚染を防止しようという取り組みが行われています。

例えば脱硫装置の開発です。

これを使用することで、排煙に含まれる硫黄酸化物を除去することができます。

我々が採るべき対策

企業だけでなく、我々一般個人にも大気汚染防止の対策が求められます。

例えばマイカーの使用頻度を減らすことです。

なるべく公共交通機関を利用することで、自動車からの排気ガスが減ります。

マイカーを持たずにカーシェアリングなどを利用するのも良いでしょう。

また、ガソリン車ではなく、ハイブリッド車や電気自動車を使用する場合も排気ガスを削減できるため大気汚染の防止につながります。

また、電気の無駄遣いをやめることも大気汚染防止の対策として有効です。

発電の際に発生する有害物質を削減できます。

冷房の設定温度を1度上げたり、照明器具をこまめに消したりするなどしてみましょう。

まとめ

石油や石炭などの化石燃料を消費することで、有害物質が発生するのが大気汚染の主な原因です。

このまま大気汚染が進めば、地球の空気が汚染されて健康被害が頻発するかもしれません。

酸性雨などの問題にもつながってしまうでしょう。

そうならないようにするためには、エネルギー消費の抑制が求められます。

ちょっとした節電など、できることから始めてみましょう。