二酸化炭素の排出問題が深刻!今後どうなってしまうのか

二酸化炭素の排出問題が叫ばれるようになって久しいですが、なかなか減る気配がありません。

このまま二酸化炭素の排出量が増え続けるとどうなるのか心配になっている人もいるでしょう。

地球環境を守るためには、我々一般の人も二酸化炭素の排出量削減につながる行動を起こさなければなりません。

ここでは二酸化炭素の排出問題について解説していきます。

二酸化炭素の排出量が増えている原因

なぜ二酸化炭素の排出量が増えているのか、その原因について見ていきましょう。

発展途上国の経済成長

二酸化炭素の排出量が増加してきたのは主に産業革命以降のことです。

石油や石炭などの化石燃料を消費するようになったため、二酸化炭素が大気中に放出されるようになりました。

火力発電においても化石燃料を消費するため二酸化炭素が発生します。

そして第二次世界大戦あたりまでは二酸化炭素の排出量は緩やかに増加していました。

その後、高度経済成長期に急増してからいったん落ち着きますが、2000年以降に再び急増しています。

高度経済成長期に増えた分は日本や欧米諸国が主な原因ですが、最近になって増えた分はアジアや中南米などの発展途上国が原因です。

アジアや中南米の国々の多くは2000年代以降に目覚ましい経済発展を遂げました。

経済が発展すると産業構造が変化していきます。

工業化が進むことで工場などからの二酸化炭素の排出量が増えるという具合です。

人々の暮らしが豊かになることで一般家庭での電力消費も増えたり、マイカーを所有する人が増えたことも原因として挙げられます。

世界人口の増加

産業革命以降は世界人口の急激に増加しています。

第二次世界大戦以降に関してはその傾向が顕著です。

1950年の世界人口は25億人でしたが、1987年にはその2倍の50億人にまで増えています。

2011年には70億人に達しており、今後もこの傾向が続くとの見方が強いです。

そして、人が生活する上ではどうしてもエネルギーを消費するでしょう。

人口が増えればそれだけエネルギー消費も増えることから、二酸化炭素の排出量が増加する原因になります。

森林破壊

植物は光合成により二酸化炭素を吸収して酸素を放出しています。

我々が二酸化炭素を排出し続けても、地球環境を維持していられるのは植物のおかげです。

とりわけ森林が果たす役割は大きいと言えるでしょう。

しかし、都市化や工業化などのために森林破壊が行われています。

森林により吸収されるはずの二酸化炭素が吸収されなくなり、増え続けることになるでしょう。

二酸化炭素の排出量が今後も増え続けるとどうなる?

二酸化炭素の排出量が今後も増え続けた場合に起こる問題点について見ていきましょう。

地球温暖化が進行する

二酸化炭素は温室効果ガスの代表的な例です。

大気中に占める二酸化炭素が増えれば、地球温暖化が進行してしまいます。

既に地球の平均気温が上昇しており、夏場の暑さが以前よりも厳しくなったと感じている人も多いでしょう。

自然災害が増える

二酸化炭素の増加は気温が上昇して暑くなるだけにとどまりません。

豪雨災害や高潮などのリスクも高まります。

異常気象を引き起こす可能性も指摘されています。

これまで絶妙に保たれていた自然のバランスが崩れてしまうのです。

農作物の生育に影響

農作物の生育状況にも変化を及ぼす可能性が高いです。

栽培が難しくなる農作物も出てくるでしょう。

栽培自体はできても、味が変わってしまうなどの影響も懸念されています。

例えば稲の生育に影響を与える可能性が指摘されており、白米のご飯が食べられなくなるかもしれません。

二酸化炭素の排出量を減らすには

二酸化炭素の排出問題に歯止めをかけるには、排出量を少しでも減らすための取り組みが必要です。

そのために我々ができることについて見ていきましょう。

節電を心がける

我々が使用している電気の大半は火力発電によって賄われているものです。

火力発電では化石燃料を使用し二酸化炭素を発生させているため、節電が二酸化炭素の排出削減につながります。

例えば、エアコンで冷房する際に設定温度をこれまでよりも1度上げてみましょう。

遮熱カーテンを使用したり、服装に工夫を凝らしたりするのもおすすめです。

また、電化製品などで省エネモードがある場合には積極的に活用しましょう。

長期間使用しない電化製品はコンセントを抜くことも大事です。

車の使い方を見直す

車は渋滞で止まっている間もエンジンがかかっていれば、二酸化炭素が放出されています。

そのため、渋滞時にはアイドリングストップをかけるようにしましょう。

また、マイカーだけに頼らず自転車や公共交通機関なども活用することで二酸化炭素の排出量が抑えられます。

森林保護

木材や紙製品の無駄遣いを控えることで森林保護につながります。

例えば、割り箸や紙コップなどの使用はなるべく控えましょう。

もっと積極的に森林を保護したい場合には、ボランティアなどで植林などの森林保護活動に参加するのもおすすめです。

まとめ

二酸化炭素の排出量問題は近年深刻化しており、このまま続くとこれまで通りの生活が難しくなる可能性も高いです。

地球の平均気温は既に上昇しており、早めに対策を講じなければなりません。

まずは節電などできることから始めてみましょう。