地球温暖化が進むとどうなる?我々のすべきことは?
夏場の暑さが年を追うごとに厳しくなっていると感じている人は多いでしょう。
実際、地球の実際平均気温はどんどん上昇しており地球温暖化が進行しています。
手遅れになる前に対策を講じておかなければなりません。
では地球温暖化が進むといったいどんなことが起こるのか、それを防止するためには何をすべきなのか解説していきます。
地球温暖化が進むとどんな問題が起こるのか
地球温暖化が進むと夏場の暑さが今以上に厳しくなりますが、問題はそれだけではありません。
我々がこれまで通りの生活を続けるのが困難になるような問題が生じる可能性もあります。
標高の低い地域が沈没するおそれ
地球温暖化と聞くと暑くなることをイメージする人も多いですが、高緯度地域や標高の高い地域などでも気温が上昇します。
そのような地域は気温がかなり低く、1年中氷で覆われている地域も多いです。
そして、地球温暖化により気温が上がることで、その氷が溶けてしまうことが危惧されています。
もし、北極や南極などの氷が溶ければ、水となって海に流れ出ることで海水面が上昇するでしょう。
これにより、沿岸部の標高の低い地域が沈没してしまうおそれがあります。
また、山岳地帯など標高の高い地域も1年中雪や氷で覆われている場所は多いです。
それらの雪や氷が溶けることで、ふもとの地域に大量の水が流れ出ることになります。
洪水などの被害をもたらし、人が住めなくなる場所も出てくるでしょう。
異常気象発生のリスク
地球温暖化で平均気温が上昇すると、降雨量なども変化する可能性が高いです。
異常気象が起こるリスクが高まり、生態系も変化してしまうかもしれません。
絶滅に追いやられたり、逆に異常発生したりする生物も出てくるでしょう。
異常気象は農作物の生育にも影響するため、食糧難に見舞われる可能性もあります。
日本は食料自給率が低いため、この影響は深刻です。
地球温暖化を防止するための課題
我々が将来にわたってこれまで通りの快適な暮らしを続けていくには、地球温暖化を防止しなければなりません。
地球温暖化は二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが原因とされており、その排出量を削減することが我々にとっての課題と言えるでしょう。
そして、主要国では京都議定書により温室効果ガスの削減目標を掲げています。
具体的な位数値目標としては先進国全体で5パーセントの削減です。
国や地域別にも削減目標が定められており、日本は6パーセントの削減が求められています。
ただし、削減目標が割り当てられているのは先進国のみです。
もっとも二酸化炭素排出量が多い中国には発展途上国ということで除外されており、そのことを理由にアメリカが離脱しています。
これに対して発展途上国も含めてすべての国に削減目標を定めたのがパリ協定です。
世界の平均気温の上昇2度または1.5度抑えるために必要な削減目標を定めています。
これによると日本は、二酸化炭素排出量を2013年と比べて26パーセント削減しなければなりません。
温室効果ガスを減らすには
温室効果ガスの排出量を削減するために、日本では地球温暖化対策促進法という法律が制定されています。
これにより、一定以上規模の事業所では、温室効果ガスの排出量を国に報告しなければなりません。
また、報告対象になっていない企業や一般個人などでも、温室効果ガス削減のために求められます。
企業などで行われていること
向上などでは生産活動で使用する燃料をこれまでのものから、より二酸化炭素排出量が少ない燃料へ転換する取り組みが行われています。
食品工場などではこれまで使用していた重油やLPから都市ガスに変更したところが多いです。
設備の稼働方法を見直したことで、生産性を下げることなく二酸化炭素排出量を削減できる場合もあります。
オフィスではクールビズやウォームビズなどにより冷暖房の電力消費を削減可能です。
テレワークの拡大により、オフィスでの電力消費が減ったケースも見られます。
また、営業車を使用する際にエコドライブに取り組む企業も多いです。
我々個人が地道にできること
効果ガス削減のために我々一般個人ができることも多いです。
例えば、冷暖房を控えめにしたり、ポットや炊飯ジャーなどの使用方法を工夫して保温時間を短くしたりすることなどが挙げられます。
都市部に住んでいる人なら、マイカーの使用をできるだけ控えて公共交通機関を使うようにするのもいいでしょう。
長期間使用しない電化製品のコンセントを抜いておくことなども大事です。
面倒に感じる人もいるかもしれませんが、日々の生活の中で地道にエネルギーの節約に努めることが地球温暖化防止につながります。
まとめ
地球温暖化が進むと低い土地の沈没や異常気象など、さまざまな環境問題を引き起こします。
これを防止するためには、地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出量を削減しなければなりません。
京都議定書やパリ協定など各国で連携して取り組んでいますが、我々一般個人も協力していくことが地球温暖化防止につながります。
ちょっとした節電などできることから始めてみましょう。